書籍紹介
Publication

「刀剣鑑定読本」
永山光幹 著

重要無形文化財(人間国宝)である日本刀研師の永山光幹が、初心者の手引きとして書き上げた日本刀鑑定の入門書。同氏が自ら描いた300点近い刀図が記載されており、刃文や地肌が大変分かりやすく説明されている。日本刀の歴史と本阿弥流の六ヶ伝による鑑定法が、詳しく体系的にまとめられている。

「日本刀を研ぐ」
永山光幹 著

(あとがきから)恩師本阿弥光遜生がなくなられて40余年が経過した今、先生を直接知る人はきわめて限られ、門人はとうとう私一人になってしまいました。何か記録に残しておきたいという気持ちに駆られ、3年のど前から記憶をたどりつつようやく本書をまとめ上げました。
研師として育てていただいた以上、あわせて本職についての見解を記すこともあるいはい刀剣界への恩返しのひとつになるかと考えました。
研磨の技術もさることながら、日本刀の普及と保存は先人の努力を受けてなお喫緊の課題となっております。それとともに、これからは日本刀の世界が特に海外に向かって開かれていくことが求められていますが、そのために多くの方々が刀職として参加され、その能力を存分に発揮していただくことを心から願います。

「The Connoisseur's Book of Japanese Sword」
三品謙次 訳(「刀剣鑑定読本」英語版)

永山光幹著「刀剣鑑定読本」を三品謙次が英訳し、講談社インターナショナルから海外向けに平成10年12月に発行された。海外愛刀家のバイブル的な本となっている。

「The Yasukuni Swords」
トム岸田 著  三品謙次 訳

靖国神社の境内において1945年から1993年までの間に作られた8,100振あまりの日本刀は、時を越えた受け継がれた技法の産物としてのみならず、審美的かつ崇高なる侍の伝統を有す類稀な遺産である。
雄山閣出版より発行されている、トム岸田氏の著書「靖国刀」の英訳版。

「New Generation of Japanese Swordsmiths」
土子民夫 著  三品謙次訳

上記、「日本刀21世紀への挑戦」の英訳版である。原版の内容に加えて、紹介されている刀匠の作品について、精美な写真と詳説を解説を追加している。

「職人の仕事」
竹村出版

様々な分野で活躍する一流の職人がかれらの興味深い体験談とともに紹介されている。
主な職人 :山田洋次(映画監督)、辻村ジュサブロウ(人形師)、阪元健児(劇団四季)、細谷圭二(花火師)、小倉剛(手描友禅)、掛川袈裟和(庭師)、秋山庄白(時計修理)、木村正(江戸指物)、高山一之(鞘師)、宮島宏(白銀師)、三品謙次(日本刀研師)など。